コガタカワシンジュガイ

北海道と本州に分布し、北海道では道東と道北地域から記録されている。最高水温20度以下の水域で,礫〜砂底に生息している。殻は長卵円形で,殻長は通常10cmを超えない。背縁は丸く,前方へ傾斜しない。前縁は円形で突出せず,腹縁はわずかに凹む。前閉殻筋痕は尖った耳形状である。幼生は円形で,殻長は0.069mm,殻高は0.071mmである(逆さ川産の計測値)。幼生は非常に小型であるが,宿主に寄生している間に成長する。脱落直繧フ稚貝の殻長は0.3〜0.6mmと個体によってばらつく。繁殖期は水温が10度を越える頃に幼生の放出が起こる。このため,繁殖期は場所によって異なり,多くの場所では春であるが,遅い所では夏となる。1繁殖期に1回しか妊卵しない。
宿主はイワナで、外来種のカワマスにも寄生する。
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~kondo/unio/kensaku.htmlより)

2007年10月採集 釧路町